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看護師から医療クラークへ☆転職のポイントとメリット


現場の看護師が医療クラークへ転職し、キャリアチェンジを狙うケースも増えましたよね。

医療クラークは医師や看護部長の秘書的な役割を果たす職種で、医療用語や知識は必要になるものの、基本的にはデスクワークやサポート業務が多いです。

だからこそ、「現場に向いていないのでは…」と感じてきた看護師にとっては、医療クラークへの転職が、魅力的に映る傾向もあります。

看護師資格を生かしながら、自分に向いた職種で働くことができれば、良いですよね。そこで今日は、看護師が医療クラークへ転職するメリットと、そのポイントまでお伝えします。

 

看護師から医療クラークへ☆
転職のポイントとメリット

 

「医療クラーク」の仕事内容

医療クラークは冒頭でお伝えしたように、医師や看護部長の「秘書」のような役割で、スケジュール調整や書類の管理、必要資料の作成や管理の他、来客対応や電話対応までさまざまながら、主に事務仕事です。

ただし「医療クラーク」と言っても、仕事内容はどこ(誰)のサポートを行うか…、職場(役職)によって違いがあります。

【 看護師から医療クラークへ転職☆役職の違い 】

・ 院長クラーク
・ 医局クラーク
・ 看護部長クラーク

… 職場によっては医療事務と同じような仕事内容ながら、医師や院長のサポートに就いた場合には、海外の文献を調べたり資料にする…、翻訳するなど、英語能力を求められる職場も多いです。

大学病院からの求人案件が多いため、優秀な医療クラークとして採用された場合には、学会などへの同行を求められるケースも多々あります。

 

医療クラークに求められる知識や技術

看護師のなかでも医療クラークは転職するのに人気の高い職種ですが、主に大学病院や、そうでなくても規模の大きな病院からの求人がほとんどなので、その分求人案件は少ない傾向にあります。

基本的には多忙な医師や院長、看護師部長などがスムーズに自分の仕事を進めるためのサポート、秘書業務ですが、病棟クラーク(病棟付きの役職)などは、医療事務と仕事内容が重なります。

【 看護師から医療クラークへ転職☆資格 】

★ 本来はその資格がなくとも働くことはできますが、入職する際には多くが「医師事務作業補助技能」の認定試験を受けます。

・ 「医師事務作業補助技能」試験の受験資格に、32時間以上の「基礎知識習得研修」を含めた六ヶ月以上の実務経験が必要です。

…ただし教育訓練などで認定校によるカリキュラムをこなした場合も、受験資格を得ます。

試験は毎年奇数月の6回行われ、その内容は医療クラークに必要な基礎知識を問う学科試験と、医療文書を作成する筆記系の実務試験です。

 

医療クラークへの転職がおすすめの人

看護師が医療クラークへ転職を検討しているなら、職場は同じでも仕事内容が大幅に違う点は理解しておくと、転職後に後悔せずに済みます。

看護師は主に患者様に対応する仕事内容ですが、医療クラークは事務職なので、デスクワークです。

なかには「患者様とのコミュニケーションが苦手」「急な対応に順応しきれない…」などの悩みを抱えた看護師が、医療クラークへ転職して成功しています。

【 看護師から医療クラークへ転職☆おすすめする人の例 】

① 臨床よりも事務作業がメインの仕事がしたい人

… 看護師にコミュニケーションは不可欠です。対人対応が苦手な看護師であれば、医療クラークは事務作業がメインなのでおすすめです。

反対に臨床でイキイキと仕事ができたタイプの看護師が医療クラークへの転職を検討する場合には、「長時間の事務作業ができるかどうか…」を、冷静に自己分析してから、転職活動を進めることをおすすめします。

② 自分のペースで仕事が進められる人

… 看護師が働く職場は多くの人々との「チームワーク」が重要ですが、医療クラークはそもそも人数が少ない傾向にあります。

どちらかと言えば、「自分のペースで仕事をこなしたい!」と言う看護師には医療クラークへの転職はおすすめですが、チームワークを得意としてきた看護師にとっては、その能力を発揮しきれないかもしれません。

 

看護師が医療クラークへ転職する「注意点」

前項で少し触れましたが、現場で働く看護師とデスクワークがメインの医療クラークでは、その仕事の性質も職場の雰囲気も全く異なります。

看護師による医療クラークへの転職理由(本音)で、しばしば見受けられるものに、「人間関係」は意外と多くありますが、ここでも注意をしてください。

【 看護師から医療クラークへ転職☆人間関係 】

★ 「医療クラークだと人数も少なく、仕事がしやすそう」と転職を決める看護師もいますが、「少ないからこそ」難しい側面もあります。

・ 医療クラークは「秘書」のような役割ですから、担当する医師などと相性が悪い場合には、大勢のチームで動く看護師時代よりも、さらに複雑です。

このような二人や三人など、少ない人数での人間関係のトラブル回避策として、ひとつは「一定の距離感を保つ」方法があります。

ただこのような対策を取ると、一方で前職よりもより、「孤独」を感じる看護師(医療クラーク)も少なくありません。

一方で、「マイペースに仕事をこなすことができる」メリットもありますし、「少ない人数の方が良い人間関係を築きやすい」と言う看護師もいますので、こちらも自分の個性を冷静に分析することがポイントです。

★ また、看護師が同じ医療クラークへ転職したとしても、前述したように「病棟クラーク」などであれば、看護師も交えた賑やかな職場で仕事ができるかもしれません。

 

看護師から医療クラークへ転職する方法

看護師から医療クラークへの転職を希望する人は多い一方、大学病院や大きな病院からの求人が主な職種であることから、求人案件自体はあまり多くはありません

そのためにたまに求人が出ても、取り合いになってしまう時期も多いです。最も求人案件の多い時期は、4月と9月ですので、この時期を狙った転職活動をしてみてはいかがでしょうか。

【 看護師から医療クラークへ☆転職方法 】

★ ナースステーションなどの方法もありますが、絶対的な情報量が少ないため、看護師転職サイトを利用して、いくつかの看護師専門の転職エージェントに登録する方法が便利です。

・ 複数のエージェントに登録した後、看護師転職サイトの「非公開求人」をチェックしてください。「非公開」なのでより競争率も低くなります。

看護師資格は知識や経験から、医療クラークへ転職するには役立つ資格ですが、事務的な能力を証明しきれません。

そのために転職活動中に資格を取り、アピールをする看護師も見受けられます。

【 看護師から医療クラークへ☆転職に役立つ資格 】

① MOS資格(マイクロソフトオフィススペシャリスト)

※ WORDやEXELなどの事務系のソフトを使いこなせることを、証明する資格です。事務系の仕事には必須です。

② 医療事務

③ 秘書検定 準一級

…などなどがあります。特に一度退職した看護師に多く、この場合には職業訓練などを利用して無料で取得する方も多いです。

 

いかがでしたでしょうか、今日は近年看護師に人気が高い医療クラークへの転職(キャリアチェンジ)についてお伝えしました。

看護師にとって事務系の医療クラークは、転職をすることで、現職よりも夜勤や休日出勤が少なくなったり、残業も以前ほど多くなくなるなど…、ワークライフバランスが整う点が魅力です。

同じく人気が高い製薬会社への転職などに比べて、より敷居が低いイメージがある点も人気の理由かもしれません。

看護師のなかでも少ない人数の職場が好きなタイプや、長時間のデスクワークを苦としない方々に向いています。

まとめ

看護師が医療クラークへ転職する知識

・院長や医師付きなど様々な役職がある
・医師事務作業補助技能試験がある
・試験を受けるために六ヶ月の研修がある
・デスクワークが好きな人に向いている
・人数が少ない職場が多い
・転職には看護師転職エージェントが便利
・事務系の資格も転職活動に役立つ