看護師転職比較ミツケル

看護師の転職デメリット☆失敗しないための3つの事柄


看護師で離職・転職を考えるきっかけは、割と多くありますよね。現実に看護師全体の75%に上る方々が、現在進行形で「今の仕事を辞めたい」と考えていた…、と言うアンケート結果が出ています。

気になるその理由では、「人手不足で仕事がきつい(44.2%)」「賃金が安い(33.9%)」「職場の人間関係(21.0%)」などがありました。(日本医療労働組合連合「看護職員の労働実態報告書」より)

看護師で転職を考えている皆さんは、当然転職をすることによって、その問題が解決すると期待し、看護師が転職するのは、メリットの方が多いと思っているかもしれません。

ただ、看護師転職はメリットばかりではないのが現状です。メリットの裏には、どうしてもデメリットも存在しますよね。

そこでこれから、後々失敗することのないよう、事前に理解してから進めたい、看護師の転職のデメリットについて詳しくお伝えしていきます。

デメリットをきちんと知っておくことで心構えが出来、それが転職成功へ繋がる鍵になります。ぜひ、参考にしてみてください。

では1つ1つ詳しくお伝えしていきます。

 

 

【1. 気になる退職金と年収の変化 】

看護師募集の転職先の条件を確認していくと「退職金制度あり」と書かれているのを多く見ますよね。

退職金は福利厚生の一つで、法律で決められているのではなく病院独自の制度です。では、退職金の一般的な計算方法をいくつかお伝えします。

【 看護師転職のデメリット☆退職金・年収制度 】

    • 毎月の基本給×勤続年数
    • 規定の金額×勤続年数
    • 毎月の基本給×勤続年数+功績報酬
      …などなど。

★ この式からも分かるように主に大切なのは基本給と勤続年数なので、長く勤めて基本給を上げることが重要なポイントです。

けれども、短い勤続年数での看護師の転職となると、退職金が少なくなってしまう点がデメリットと言えます。そのため、看護師の転職では、次の職場の退職金制度をチェックしてみてください。

☆ これは、年収や毎月のお給料にも同じことが言えます。

看護師経験年数に応じて基本給を定めている病院がほとんどですが、病院によってその規定は諸手当等も含めて差があります。

「お給料が前の職場よりもいいと思っていたが、実際はそうでもなかった」とよく聞くのは、提示されたお給料は諸手当がすべて付いたものであり、実際の仕事ではそこまで付くことは滅多にない・・・などというケースです。

実はこの理由で、看護師が転職失敗した経験談は多々あります。

【 看護師転職のデメリット☆給与面の失敗談 】

★ ある看護師は、転職先での面接時にお給料の詳細を提示され、「うちは今働いていらっしゃる病院よりは基本給はちょっと安いですが、諸手当等を含めばほぼ同額になりますよ。」と言われました。

・ その意味を良く理解しないまま、お給料の総額だけを見て納得し、その看護師は転職します。…ところが、実際働いてみてビックリ!

→ 基本給が少ないということは、それを基準に計算する諸々が少なくなるということです。

さらに、その看護師は転職して間もなく結婚・出産をすることになり、夜勤が出来なくなり、そこで夜勤手当がなくなりました。そのために、さらに毎月のお給料がガクンと減ります。

ボーナスも基本給で計算されるので、こちらも前病院とかなりの差が生じ、全体的に年収も激減してしまいました。…と言うことは、この病院を退職する時の退職金も同じ計算です。

この看護師の場合、この転職先の病院には7年位いたにも関わらず、前の病院よりも基本給が低い結果になってしまいました。

【 看護師転職のデメリット☆失敗談からの学びとは 】

★ そこで、看護師が今から転職をする際には、基本給・諸手当をよく確認するように意識して選んでみてください。

・ …「自分が看護師としてそこで働いて貰える、確実なお給料・ボーナス・年収」を、現実的で具体的に把握することが大切で。

さらに、ライフスタイルの変化に合わせて色々なパターンで先に計算してみると良いかもしれません(*^_^*)

 

【2. 看護師が転職を繰り返す難しさ 】

看護師の転職回数が多くなると、次の転職に悪影響なのではないかと心配になりますが、実際はそういうことはあまりなさそうです。

それは離職率が高い、且つ求人倍率も高い職業なので、看護師の転職回数が多いのは特別なことではないからです。

ではどうして敢えてこれをデメリットとして挙げたかというと、いくら看護師が転職回数が多い職業だと言っても、転職の理由やタイミングによっては、信用度が低くなってしまい、再就職に響くこともあるからです。

【 看護師転職のデメリット☆転職をする時の勤務年数 】

★ 看護師業界では、最低でも1つの職場に3年以上勤務していたことが重要なポイントとなります。

・ それは一般的に技術や知識を習得し、一人前の看護師として実践できるようになるまでには最低でも3年はかかると言われているからです。

さらに看護師の場合、短い期間で転職回数が多いと、就職先に「またすぐに辞められてしまうのではないか」という不安を持たせる要因にもなります。

また離職率の高い看護師でも、転職理由は重要です。人間関係や条件に不満があったなど、正直に伝えると印象が悪くなることがあるので注意してください。

看護師の転職理由はできれば、スキルアップや結婚、出産、引越し等でのライフスタイルの変化など前向きなものを伝えると、好印象です。

 

【3. 看護師の転職先で受けられるサポート 】

経験豊富な看護師でも、転職した先の職場では新人看護師と同じですよね。

基礎的な看護業務は分かっていても、物品の場所から、記録方法、組織の流れなど、細かな部分では分からないことも多いはずです。

まっさらな新人看護師の場合、大抵の病院ではオリエンテーションや研修などの機会を設けていますが、経験者として採用される看護師転職では、職場の希望として「すぐに即戦力になって欲しい」という思いもあります。

【 看護師転職のデメリット☆新しい職場でのサポート体制 】

★ そのために、オリエンテーションや研修もそこそこに、すぐに実際の業務をバリバリとこなさいといけない場面が多く出てくるケースが多いです。

・ 特に夜勤ではその傾向が多いので、転職したばかりのころはこの事に「ストレスを感じて苦しかった…」、との体験談が数多くあります。

一刻一秒を争う患者さんはあなたの慣れを待ってはくれません。

こういうケースも多いことを念頭に入れて、教えてもらうのを待つのではなく、自ら聞き動く自発性のある看護師を心掛けて転職をすることをおすすめします(*^_^*)

 

 

いかがでしたでしょうか、今回は、離職率の多い看護師が転職を繰り返した時のデメリットについて、実際に動き出す前に知っておきたい事柄を、看護師で転職経験を持つ先輩方からの声も踏まえてお伝えしました。

デメリットを知っておくことで、看護師の転職では、心構えがずいぶん違ってくるために、結果的に良い職場に巡り合えるケースが多く見受けられます。

せっかく決意した看護師の転職、後々「失敗だった…。」とまた繰り返す必要のないよう、ぜひ、本記事を参考にしながら、職場探しをしてみはいかがでしょうか。