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2019/10/13 看護師の転職

看護師の退職☆スムーズに進める10のポイント

円満退職
看護師が円満に退職することは、慢性的な人手不足に悩まされる今の病院では、何かと難しいですよね。

それでも人手不足がゆえにハードワークも問題となり、看護師の退職が増え続け、日本看護協会の調べでは、常勤看護師の11.0%、新卒看護師の7.5%が退職(離職)しています。(2014年 病院における看護職員需給状況調査より)

それでも、現役看護師が退職を望む時には、後々転職を考えるなら特に同じ業界ですし、何とかスムーズに進めることができれば安心です。

そこで今日は、今までお世話になった病院に迷惑をかけることなく、看護師が円満退職するためのポイントを10個、お伝えします。ぜひ、参考にしてください。

 

【看護師の円満退職のための10のポイント】

  1. 余裕のある看護師の退職計画
  2. 納得できる看護師の「退職理由」
  3. タイミングで変わる円満退職
  4. 看護師が退職意志を伝える時
  5. 「退職願」の作成と提出
  6. 病院が退職(転職)を引き止める理由
  7. 引き止められたケースを見てみると?
  8. 引き止め対策を立てておく
  9. 円満退職のための「引継ぎ」
  10. 看護師の退職に必要な手続き

【1. 看護師の退職計画は余裕が必要 】

退職計画

次の転職先が決まっていたりすると、看護師でも「早く退職しなければ…」と焦りがちですよね。けれども、ここでは焦らず一呼吸置いて計画を立てた方がスムーズです。

【 看護師の円満退職☆余裕ある計画 】

★ まず自分の残務はどのくらいあるのか、それを引き継ぐ準備や期間などを洗い出してみてください。

・ さらにプラスαの余裕を持って決めると、より現在の職場からの理解を得ることができ、スムーズさが違います。

芸能人のようですが、毎日が忙しい看護師の場合、退職日の設定をどこにするかだけでも、円満退職となるか、退職トラブルとなるかが分かれるケースが多く、とても大切なポイントです。

 

【2. 「なら仕方がない」看護師の退職理由 】

看護師が円満に退職をするための、最も重要なポイントは、その看護師の「退職理由」ではないでしょうか。

もしかしたら看護師が退職するのですから、今の病院に何かしらの不満を持っているかも知れません。けれども、思うままに不満を抱えた看護師がそのままに退職理由を伝えてしまうと、その後の離職までの間が気まずくなりやすくなります。

【 看護師の円満退職☆辞めざるを得ない退職理由 】

★ ここは看護師も円満退職ということで、最後まであなたの印象を落とさず、交渉の時に「その理由なら仕方ない」と思ってもらえるような理由を用意してみてはいかがでしょうか。例えば…

① 結婚、出産、夫の転勤など、ライフステージに関すること。
② 健康上の理由。
③ スキルアップ

…などを看護師が退職理由に挙げると、職場が病院と言うこともあって、比較的看護師も退職時に円満に進みます。

 

【3. 看護師の退職は、人手不足時期を避ける 】

待合室

思う以上に狭い業界とも言える医療の現場、看護師が退職をするなら、その後の職場で出会うことがあっても良いように、円満に辞めたいですよね。そのためには、残る現場の人々が困らないタイミングを計ってください。

【 看護師の円満退職☆辞めるタイミング 】

★ 「待った」の利かない患者さんが集まる病院の看護師は特に、退職のタイミングが悪いと、残された上司や同僚に迷惑がかかることが多いです。毎年患者数の多い時期などを見越して、辞める時期を見るとより親切です。

・ またゴールデンウィーク夏季休暇、年末年始などで休みが重なる時期も、特に人手不足となるので避けるようにしてください。

この他、年度始めの4月も新人教育などが入るため人手が要る時期です。働いている時期から長い計画を立て様子を見ながら、このような時期を避けた退職ができるよう、見計らってみてはいかがでしょうか。

 

【4. 看護師は退職意志を早く伝える 】

看護師に限らず、退職の2週間前までには申し出をすることが、民法で決められています。ただ、看護師の退職ケースでは、より準備期間が必要な職場が多いです。

【 看護師の円満退職☆退職意志を伝える時期 】

★ ですから看護師が退職意志を伝えるなら、1~2ヶ月は余裕を持って伝えることが賢明です。

・ 実は、病院の就業規則を確認してみると、「1~2ヶ月前までに」と記されている職場を多く見受けます。いつまでに申し出れば良いのか、早い段階で確認しておくと、余計なトラブルを招く心配もありません。

看護師の退職ケースでは就業規則に限らず、引き継ぎや退職手続きなどの時間までを考えて、十分な期間を取っておくと、理解を得やすいです。看護師の退職ケースでは、そのタイミングによっては、その時期を大幅に引き延ばされる経験談も多いです。

そのため、目安として看護師が退職を伝えるタイミングは1~2ヶ月前が理想的で、次月のシフトが出る前に交渉するように見計らってみてください。

 

【5.退職願の作成と提出のタイミングを知ろう】

退職のタイミング

看護師が円満退職を望むなら、『退職届』と『退職願』の違いまで配慮すると、より安心です。

【 看護師の円満退職☆「退職願」を用意する 】

① 退職届 … 病院の都合など関係なく自分の都合だけで退職を申し出る書面です。提出した時点で効力を発揮し、撤回ができません

② 退職願 … 自分と病院双方の意思を持って、退職を認めてほしいと申し出る書面です。受理された時点で効力が発揮されます。

ですから看護師が円満退職を目指すなら、やはり後者の『退職願』がよりおすすめです。

転職する場合に看護師が退職願を提出するタイミングは、次の就職の内定が決まった後を目安にしてください。提出は直属の上司(看護師長)がベストです。

 

【6. 病院側が引き止める理由とは? 】

看護師が退職や転職を病院側へ伝えるとき、引き止められることが結構あります。どうして引き止められるかを理解しておくと、気持ちの良い交渉を進めることができます。

そこでここでは、病院側が看護師の退職を引き留める時に、考えられる理由を挙げてみました。ぜひ、参考にしてください。

【 看護師の円満退職☆病院側が引き止める理由とは 】

① 人手が不足しているから … 

・ 看護師の退職では常に当てはまる理由です。タイトなシフトが生まれ、「他の看護師も連鎖的に辞めてしまうかも?」という不安の声もあります。

② 新たに看護師を採用するのが面倒 …

・ 病院側は新しい看護師を確保するために、採用活動を行っています。雑誌やネットサイトに登録し、高額な広告料や手数料を支払うことも多く、また希望者の面接などの手間もかかります。

③ 教育や研修に出来るだけ時間を割きたくない …

・ ベテラン看護師の退職は痛手です。新人看護師はもちろん中堅看護師でも、就職すれば何かしらの院内研修があります。主催側は日々の業務の中からこの時間を作るので、忙しい職場では尚更大変なことです。

④ 看護師として優秀な人材なので …

・ この理由はありがたいですね!看護師本人が病院に何らかの貢献をしていると、手放したくないと思ってもらえているはずです。

ただ、最後の(④)看護師の退職引き止めの理由の場合、そのありがたさから気持ちが揺らいだ経験談も多く見受けます。本当に辞めたい看護師であれば、強い退職意思を持って進めることも必要です。

次では、実際にこれらの理由で引き止められたケースを見てみます。

 

【7. 看護師が退職を引き止められたケースでは? 】

引き止められる

「役立ちたい」気持ちが強い看護師の方々が退職を決意するのですから、引き止められる=必要とされるため、当然心は揺らぎますよね。

ただ、時にはあまりの忙しさ、人手不足で、「罪悪感」に訴える引き止めもあるので、情に流されることなく、自分の気持ちを大切に進めることもひとつのポイントです。

時に流されるまま、看護師だからこそ退職願を引き下げるケースは多いです。

【 看護師の円満退職☆引き止められた体験談 】

① 「給料が不満なら昇給するから」 … 

・ 看護師さんの退職体験談では、看護部長からの言葉が多いです。上司からの押しに負け、その後ズルズルと2年働いたケースでは、「結局、ほとんど給料は変わらなかった」とのことでした。

② 「残されたみんなのことも考えて」 …

・ 人手不足を理由に引き止めるケースはとても多いです。ただ、人手不足はその看護師のせいではなく、実際に残された同僚は同じ環境のなかで働いているために、本当にそう言っているとは限りません。

②のケースでは同僚よりもむしろ、上司や病院運営者側の理由であるケースが多いです。実際同僚に聞いてみると、賛成してくれていたという体験談も数多く見受けます。

 

【8. 引き止められた時の対応 】

実際にこうして引き止められて、条件に合うような甘い言葉を言われたり、高評価な部分を告げられたりすると、誰もが嬉しいですよね。

看護師は退職を考えていても「もう少し退職を伸ばそうかな?」と気持ちは揺らぎます。ただ、多くの経験者からのアドバイスを見てみると、実際は提示された条件や待遇が大きく変わることはまずないと思った方が賢明かもしれません。

【 看護師の円満退職☆引き止められた時には… 】

★ ただ、看護師が退職の意思を伝えた時には断りにくく、心も揺らぎがちですよね。ですから、まずは「少し考えさせてください」と一旦間を置く方法がおすすめです。

・ そして2・3日ほど間をおいて落ち着いてから、もう一度「お気持ちはありがたいのですが、やはり退職させてください」と丁寧に告げると好印象を残すことができます。

 

【9. 円満に進める、業務の引継ぎ 】

指導もできる

看護師が退職する際、自分の上司や後任者に業務を引き継ぐ必要があります。この引き継ぎがきちんと出来ていなければ、迷惑がかかってしまい、転職先に電話がかかることもあるかも知れません。そうなると次の転職先での評判にも関わってきます。

【 看護師の円満退職☆業務の引継ぎ 】

★ 上司や後任者を待っているとなかなか引き継ぎが進まず、退職が伸びる可能性もあるので、自分から率先して動いてみてください。

・ 「抜けのないよう確実且つ丁寧に」を意識しながら、引き継ぎノートや書類を作成して文書にして残しておくと、引き継いだ側も確認しやすくて喜ばれます。

 

【10. 看護師の退職に、必要な手続き 】

看護師の退職に必要な手続きは退職願の提出だけではありません。返すもの、受け取るものをまとめてみました。

【 看護師の円満退職☆大切な手続き 】

① 病院側に返すもの …

・ 健康保険被保険者証
・ IDカードや名札などの身分書類
・ 通勤の定期券
・ 制服、病院の備品、病院の資産となる資料や書類

② 看護師側が受け取るもの …

・ 雇用保険被保険者証
・ 年金手帳
・ 離職票
・ 源泉徴収票

病院側に何度も手間を取らせてしまわぬよう、病院側に確認して漏れのないように進めてみてください。

 

【 最後に 】

いかがでしたでしょうか、今日は看護師が円満に退職するために、事前に理解しておくとスムーズに進めることができる、基本的な「コツ」を10項目に分けてお伝えしました。

医療と言う特殊な現場で、しかも忙しい職場ですから、看護師が退職をすることも大変ですが、相手もその環境をよくよく理解しています。

『立つ鳥跡を濁さず』という言葉があるように、去り際を大切に準備を進めることで、同僚や上司からも理解してもらえ、円満に職場を離れることができるのではないでしょうか。

ぜひ、本記事を参考にしながらポイントを押さえ、お互いに気持ちよく円満に看護師の退職日を迎えられるようにしてください。

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