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2020/1/6 看護師の仕事

看護師の収入差☆経験や職場で違う5つの相場

看護師の収入差☆経験や職場で違う5つの相場
「看護師の収入は高い」とは言われているものの、残業や夜勤と…、その忙しさを考えると「もっと評価されても良いのでは…」と感じる方も多いですよね。

頑張りに見合った看護師の収入があれば、それが評価となってやりがいに繋がるため、生き甲斐を持って仕事に打ち込む方も少なくはありません。

…ただひと口に「看護師の収入」と言っても、病院やクリニックなどの勤務先によっても差がありますし、専門的な知識や技術、資格を持って現場で働く看護師には収入に手当が付いたりもします。

「せっかく頑張るならキャリアアップを計って、看護師として評価され、収入を上げたい!」それが目標にもなりますよね。

そこで今日は、看護師の収入を、働く環境や資格、手当などからお伝えします。

 

看護師の収入差☆
経験や職場で違う5つの相場

 

職場に見る、看護師の収入


これから就職・転職活動を始める看護師であれば、収入の職場による違いが気に掛りますよね。

主に看護師が働く現場は、病院や「町のお医者さん」クリニックの他、介護関連施設などもあります。また最近では看護師資格を生かしたキャリアチェンジとして、保育園などで働く人も増えました。

クリニックなどでは超高齢化社会の到来によって、訪問看護の需要も増えています。また、一般企業で看護師として働く形も一案です。

【 看護師の収入比較☆それぞれの職場での目安 】

・ 病院で働く年収の目安 … 約550万円
・ クリニックの年収目安 … 約500万円
・ 介護施設での年収目安 … 約500万円

…以上が一般的な看護師の職場による収入目安ですが、この他の職場まで広げてみました。

・ 訪問看護師の年収目安 … 約570万円
・ 企業看護師の年収目安 … 約530万円
・ 保育園看護師の年収目安… 約490万円

…このように見ていくと、夜勤や残業も増えがちな病院や訪問看護師の年収は高い傾向にあります。ただ、その分ワークライフバランスには注意しなければなりません。

一方、ベッドを持たないクリニックや、計画入院が多く急患や患者の急変による対応がほとんどない介護施設などになると、ゆとりのある勤務形態が見込める分、看護師収入も少し下がります。

企業看護師や保育園で働く看護師の収入は、企業看護師の場合にはその企業によりけりとも言え、保育園の看護師収入は割と安い傾向が見えました。

 

看護師収入は勤務形態で大きく変わる


このように考えると、やはり看護師は「収入が高い=夜勤や残業が多い」とも捉えられます。看護師転職の現場では、「収入が高く求人を常に行っている病院は、それだけハードな職場でもある」…との定説もあるほどです。

ただ家庭との両立を望む看護師であれば、収入が多少下がってもクリニックなど夜勤のない職場が望ましいですし、ハードでも看護師が高い収入を望むなら、「夜勤のみ」なんて勤務形態も見受けます。

【 看護師の収入比較☆勤務形態による目安 】

★ 総合病院などの一般的な勤務形態は「夜勤ありの常勤」ですが、クリニックなどになれば日勤のみです。この他にも「夜勤のみ」の専属看護師もいます。

・ 夜勤ありの常勤 … 約530万円
・ 夜勤なしの常勤 … 約500万円
・ 夜勤「のみ」の常勤 … 約680万円

夜勤のみの常勤と日勤のみ(夜勤なしの常勤)では、看護師収入目安の差は年収で180万円にもなりますが、夜勤のみの看護師のなかには、その生活に慣れるために、日中に睡眠薬を飲む方もいました。

その毎日が辛く、また世間と暮らしが逆転するために、他のことができない悩みなどから、日勤のみの勤務形態の職場へと転職する事例もあります。

…このように夜勤や残業が多い場合にも差がありますから、総合病院ではその科の忙しさや勤務形態によって、看護師収入目安の違いは大きいです。

 

総合病院にて診療科目で違う、看護師収入の目安


前項でお伝えしたような理由から、夜勤や急患、病状の急変に頻繁に対応しなければならない診療科目では、看護師収入の目安も高くなります。

ですから反対に考えると、転職現場では「看護師収入が高いとハードワークの可能性もある」とも捉えられ、前職の退職理由が「ハードワークに疲れて…」などの場合には、あまりに高い給与の募集は避けられるケースも多いです。

【 看護師の収入比較☆診療科目による目安 】

★ さまざまな診療科目があるために、看護師収入目安が平均的に高い診療科目、平均的な科目、比較的低い科目で今回はお伝えします。

① 救命救急科/産科 … 約580万円

・ 救命救急科や産科は急患や病状の急変に対応しなければならず、夜勤やケースによっては残業も多いため、看護師収入は高めです。

② 呼吸器外科/消化器外科/心臓血管外科/脳神経外科 … 約590万円

・ これらの心療内科では患者の生死に関わることも多く、責任が重いうえに、急患にも対応するので看護師収入は高くなります。

同じく糖尿病内科や産婦人科も約580万円~590万円が目安です。

③ 内科/小児科/精神科/胃腸科/緩和ケア科/歯科など … 約520万円

・ このような診療科目では、肉体的な生死に関わる患者の急変や急患がほとんどなく、計画的に診察が進む業務内容がほとんどなので、残業や夜勤もほぼありません

★ 美容皮膚科/婦人科など … 約580万円

・ 例外として美容皮膚科や婦人科などの看護師収入が高いです。例えば美容皮膚科の場合、美容意識の高い患者さんが、保険適用外の治療を受けにきたりする傾向があるのも一因です。

…などなどの例があります。

この他にもさまざまな診療科目がありますが、傾向としては①緊急対応が求められる②残業・夜勤が多い③忙しい、診療科目では看護師収入も高くなります。

一方で保険適用外の施術や治療も多く、比較的金銭面で余裕のある患者が多く訪れるような診療科目でも、高くなるかもしれません。

一方で①計画的な治療が中心②患者の生死に関わらない③余裕があり日勤が中心、と言うような診療科目では看護師収入は低いものの、ワークライフバランスを保ちやすいです。

ですから、例えば人間ドックや検診の看護師やリハビリテーション科などでも、他の診療科目と比べると安い傾向にあります。

 

看護師の夜勤手当収入


看護師の収入には、ほとんど「手当」が付いていますよね。多くの看護師が手当てによって収入アップをしています。

ちなみに夜勤の多い職場で看護師収入の目安が高いのは、「夜勤手当」が付いているからですが、この夜勤手当の目安は下記のようになります。

【 看護師の収入比較☆夜勤手当の目安 】

・準夜勤の3交代制 … 約4,400円/1晩
・深夜勤の3交代制 … 約5,500円/1晩
・2交代制での夜勤 … 約11,000円/1晩

…ですから「ともかく看護師収入を上げたい!」と言う方であれば、取り敢えずは夜勤や深夜勤を増やすのも一案です。

 

看護師のその他の手当収入


ただ、「評価=看護師収入」と考えるのであれば、資格を取って専門分野を身に付けたり、敢えて難しい診療科目で勤務をして経験を積む方法もあります。

【 看護師の収入比較☆各種手当の目安 】

《 専門職として資格が求められる手当 》

・ 認定看護手当/専門認定看護手当 … 約5,000円~1万円
・ 助産師、分娩介助業務手当 … 約3,000円~1万円
・ ナースプラクティショナー … 約5,000円~6万円

認定看護師や専門認定看護師は、専門的な分野の知識や技術を証明する資格で、看護師がキャリアアップしたい時、まず挑戦する傾向があります。

助産師、分娩介助業務手当はそのまま、出産現場に立ち会い介助する看護師資格なのですが、手当の目安をお伝えしたものの、病院によって差が大きいです。

ナースプラクティショナーは「手順書に沿った診療行為を行う」ことが出来ることを証明する資格で、「診療看護師」とも言われます。ただしこちらも、手当の差は病院によってさまざまで、病院によっては手当のない職場も見受けられます。

《 緊迫した現場など、対応能力が求めらえる手当 》

・ オンコール勤務手当 … 約1,000円~5,000円
・ オペナース … 約5,000円~3万円
・ 特殊業務手当 … 約12,000円~25,000円

「オンコール勤務手当」とは、電話待機を求められる勤務形態で、介護施設の看護師の他、訪問看護の現場でも多い形態です。

「オペナース」はそのまま、手術室勤務の看護師に出される手当です。手術室ナースは専門的な技術や知識も求められ、時に危険も伴うこともあるので、「手術室勤務手当」や「危険手当」などの名称で手当てが出ます。

「特殊業務手当」は前述のオペナースでもこの名称で手当てを出すことがありますが、他にもさまざまな現場で出されます。

例えば、救命救急センターや精神科病棟、重症心身障がい者病棟などで手当てが出ることが多く、手当金は高い傾向があるものの、集中力も体力も不可欠なタフな職場が多いです。

 

 

いかがでしたでしょうか、今日は看護師の収入を職場や勤務形態、手当などで比較してその目安をお伝えしました。

このように見てみると、看護師の収入は体力的・精神的なタフさが求められるほど高く、また専門的な技術や知識が必要な現場ほど、看護師収入も高くなると言えますよね。

ただ、もともと看護師の収入は他の職種と比較してもダントツに高いです。今、高収入として話題のプログラマーなどIT分野でも、最初は約420万円台が平均的な数字ですから、それだけ見ても看護師がいかに高収入かが分かるのではないでしょうか。

ですから自身のワークライフバランスも鑑みながら、ムリをせずに「長く続けられる」職場を選ぶことも大切です。

ちなみに今回は全国的な看護師収入の目安に基づき比較をしました。沖縄の看護師収入の比較については別記事「沖縄の看護師収入☆職場や立場で違う5つの相場」でお伝えしていますので、コチラもご参照ください。

まとめ

看護師収入、5つの年収相場とは

・病院は約550万円/クリニックは約500万円
・日勤のみで約500万円/夜勤のみで約680万円
・救急救命科などで約580万円/内科などで約520万円
・夜勤による手当の目安は2交代制で1晩約11,000円
・認定看護手当/専門認定看護手当は約5千円~1万円
・オペナースなど特殊業務手当は約12,000円~25,000円

 

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