2020/1/18 看護師の転職
看護師の転職☆退職のタイミングとこなす5つの事柄
看護師が転職をする時、退職のタイミングが気に掛りますよね。人手不足でいつも忙しい医療現場では、なかなか退職を切り出すこともできません。
巷では今、「退職代行業者」なども流行っているようですが、病院は意外にネットワークがあり、一度退職トラブルを起こしてしまうと、噂が広がる可能性もあります。
また、そうでなくとも患者様の病状や時には生死まで関わる医療現場で、突然「辞めます」とは言い難いですよね。
そこで今日は、看護師の転職では避けられない退職のタイミングや伝え方、転職活動の期間や良い時期まで、お伝えします。
看護師の転職☆
退職のタイミングとこなす5つの事柄
求人案件が多いタイミング
看護師転職では、退職前に少しでも良い求人案件と出会いたいですよね。看護師で転職を目指す人々の多くが退職を待たずに活動を始めます。
まずは求人案件が多いタイミングに狙いを定め、活動を行ってみてはいかがでしょうか。
【 看護師の転職退職のタイミング① 】
★ 求人案件が多い=看護師も転職で退職者が多いタイミング…、と考えてみてください。すると下記3回のタイミングが浮かんできます。
・ 夏のボーナス後(6月~7月前後)
・ 冬のボーナス後(12月)
・ 年度末(3月)
この3つの時期は、実際に退職者の見込みがない病院でも、退職をする看護師が出るであろうことを見込んで、先々から求人を始めるケースもあるほどです。
「翌月から新年を迎え、心機一転!転職したい看護師が多いかな~」と思うものの、意外と3つのタイミングのなかでも退職者が少なめ(=求人案件も他の2件ほど多くはない)なのが、二番目の冬のボーナス後ではないでしょうか。
これは翌月から新年でありながらも、年度で考えると大詰めの時期…、3月の年度末に向けて雑用も増え、何かと忙しい時期にも重なるために、看護師は転職のための退職はしにくいのが現状です。
また年度も後半に入り、退職前の引継ぎ内容が多くなることがあり、「面倒だから3月まで頑張ろう~!」とする看護師も多く見受けます。
【 看護師の転職退職のタイミング② 】
★ そのため、夏のボーナス・冬のボーナス・年度末の、求人案件が多い時期でも、特に多い時期が年度末です。
→ そのことを踏まえると、他の看護師よりも転職・退職のタイミングは少し延長して内定をいただくつもりで、転職活動開始時期は1月~3月と言えます。
スムーズに始まる入職のタイミング
看護師が転職活動を始めるタイミングとしては、夏のボーナス後、冬のボーナス後、年度末がベストと言う話はしましたが、では看護師転職で退職をして、心機一転始めるタイミングはいつがベストでしょうか。
入職後にスムーズに動くことがでいるタイミングと考えると、①同じ時期に入職した仲間が期待できる、②新人研修など、病院側で受け入れ態勢が整っている、ことなどがポイントです。
【 看護師の転職退職のタイミング③ 】
★ 新しい診療科目などへの経験や知識が浅く、自分のスキルに不安を抱いているのであれば、4月入職のタイミングがおすすめです。
→ 4月入職のタイミングでは、新卒ナースが新しく入職してくる時期と重なります。そのため、新規入職者を対象とした研修や、教育制度が整っているタイミングです。
ここで「未経験の分野で心配だけれど、新人じゃないから浮いてしまうのでは…?」と言う声も多くあります。
けれども、4月は新卒ナースだけではなく、同じく中途採用のナースであったり、人事異動により、病院内部で移動してきた看護師も多い時期ですので、ほぼ、問題はありません。
【 看護師転職退職のタイミング④ 】
★ 人事異動が多いタイミングで考えると、10月入職もスムーズに始めやすいです。
→ 同じ人事異動や中途採用の新人ナースが多い4月と10月ですが、違いとすれば、①4月よりも新卒ナースが少ないこと、②4月スタートの新体制が落ち着いてきたタイミングが10月になること、が挙げられます。
ですから、10月に入職した場合には新人研修よりも、先輩看護師が一人の新人に付いて細かく指導してくれるような、「プリセプター制度」などが多く、よりゆとりのある指導が期待できます。
※ただし「プリセプター制度」を希望している場合には、求人案件を探す時にプリセプター制度を導入しているかどうか、確認をして探してください。
看護師の転職退職の準備は、半年前でもOK!
このように求人案件が多くなるタイミングはありますが、常にお伝えしているように医療業界は慢性的な人手不足があるために、基本的に年中求人案件は多いです。
ただ「自分が希望する転職先」を求めるのであれば、今回お伝えしたタイミングがベストと言えます。
今では多くの看護師が転職活動を退職前に始め、内定をいただいてから退職の意思を伝えていますが、これは病院側の引き止めも多いため、辞めにくいためです。
ですから看護師転職に関しては「退職してから活動」と考えると、ついつい情も相まって、ズルズルと続けることにもなり兼ねません。
【 看護師の転職退職のタイミング⑤ 】
★ ですから転職活動は水面下で、半年前から求人案件を探し始める看護師も多いです。
→ 今では看護師転職サイトも数多くありますので、複数のサイトに登録しながら事情を赤裸々に話し、ゆっくりと進める看護師を多く見受けます。
実際に現職の病院へ退職の意思を伝えるとすると、引継ぎなどの期間を考えて1ヶ月~2ヶ月の余裕を持って内定を進めるため、4月入職のタイミングを狙うのであれば、3月には退職を決め、前の半年が活動時期です。
一般的には転職活動には3ヶ月を見積もると安心ですが、転職先に拘りがあるとすれば半年間を見る看護師も多く、その場合には前年の9月頃から求人案件を探し始める計算になります。
退職の意思を示してから
昔からの看護師の転職と退職のタイミングで考えれば、①3ヶ月前にまず、退職の意思を現職の病院へ示して、②2ヶ月前には求人案件を見ながら転職活動を行い、③3ヶ月目に引継ぎ業務…、と言った流れです。
現職の職場がそれほど忙しくもなく、退職意志を伝えた後も穏やかに過ごすことができるのであれば、このような流れがより理解を得られるとも言えます。
やはり本来は職場スタッフが退職するなら、出来るだけ早めに知っておく方が対策がしやすいです。ですから「退職の意思を伝えた後」をイメージして、問題がないようであれば、3ヶ月前を目途に伝えてはいかがでしょうか。
そして退職前の1ヶ月は、「引継ぎ期間」と考えてください。
【 看護師の転職退職のタイミング⑥ 】
★ 引継ぎは1ヶ月のなかでも実質1週間~2週間と考えていてください。ここでしっかりと引継ぎが出来ないと、離職後もイロイロと確認の電話が来るケースは多いので、丁寧に万人に分かりやすい引継ぎがポイントです。
→ ここでとても役立つのがマニュアルです。引継ぎ時は大変ですが、マニュアル化することで必要な引継ぎを要約出来ますし、離職後もマニュアルを参考にすることができます。
以上で看護師の転職と退職はひと安心ですが、事務的な部分では返却が必要な制服や備品、職員証などもあるので、注意をしてください。
ペンやノートなど「まぁ、いっか~」と思えるようなものでも、事細かく返却をしておくと、「立つ鳥跡を濁さず」で、後々まで印象は良いものです。ちなみに健康保険証も返すことになります。
一方、返却されるものもあります。雇用保険被保険者証や離職票、年金手帳、源泉徴収票、が重たるものですが、自分でもチェックをしてください。
離職票はナースセンターへ持っていき、離職届けを出すことで、ナースセンターの看護師転職サポートを受けることが出来ます。
いかがでしたでしょうか、今日は看護師が転職する時の退職や求人案件探しを始めるタイミングをお伝えしました。
看護師に転職が多い職場こそ退職の意思を伝えると、引き止めるばかりか「こんな忙しい時期に辞めるなんて…」などの言葉を受け、「罪悪感を感じて辞められない」なんて声も聞こえます。
ただ、落ち着いて現職での働き方を検証してみると、その自分が働く病院こそが、今医療業界で言われる「ブラック病院」だった…、なんてことも多々あることです。
傍目にはすぐに「ブラック病院」と分かっても、なかなか渦中の当人は気付かないケースは多いため、迷っている段階だからこそ、先に転職サイトなどに登録して、水面下で転職活動をすることをおすすめします。
そして看護師転職専門の、客観的な第三者であるキャリアカウンセラーに相談をしていくことで、自分の今の立ち位置や、より良い暮らしのための道筋が見えるかもしれません。
まとめ
転職時の退職や活動のタイミング
・求人案件が増えるのはボーナス後と年度末
・入職に良い時期は4月と10月
・半年前から水面下で始めても早くはない
・今では内定を決めてから退職する人が多い
・内定時、1ヶ月は引継ぎの期間を取る
・引継ぎはマニュアルを作ると後々まで便利
・ブラック病院かなと思ったら、転職サイトを利用
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